「〇〇さんはどんな人がタイプなんだろう」
「〇〇さんのこともっと知りたいなー」

そう思っているそこのあなた。この記事を見れば、それを引き出せるようになります。相手が自然と楽しそうに話してくれるようになるでしょう。
相手から本音を引き出すのは、尋問ではなく“信頼”と“空気”が全てです。
元FBI捜査官ジャック・シェーファーの『FBI捜査官が教える情報を引き出す方法』では、実際の取り調べ現場でも使われる「聞き出す技術」が紹介されています。
本記事では、特に効果的な5つのテクニックに絞り、会話事例付きでわかりやすく解説していきます。
目次
信頼の種まき|「この人なら話してもいい」と思わせる技術
テクニック①:3つの非言語好意シグナル

人は見た目と空気で相手を判断します。そこで大切になるのが、表情です。顔がいいわるいなんて関係ありません!そうではなくて、誰でも使えるテクニックです。
眉をサッと上げる 頭を傾ける 本物の笑顔を見せる この3つができれば完璧です。3つを心がけるだけで好印象を与えることができます。
シグナル | 意味 | ポイント |
---|---|---|
眉をサッと上げる | 敵意がない | 一瞬でOK |
頭を傾ける | 脅威ではない | 柔らかい印象 |
本物の笑顔 | 受け入れている | 目尻のしわがカギ |
会話事例:
「こんにちは!(ニッコリ)お会いできて嬉しいです」
→ 表情・声のトーン・姿勢が合わさることで「敵意がない」ことが伝わります。
テクニック②:努力とこだわりを褒める

単なるお世辞より、相手の努力や価値観に踏み込んで褒めると深く刺さります。
🔎 会話事例:
「そのネクタイ、いつもセンスいいですよね。その日の雰囲気とか気にされてるんですね」
→ 外見の裏にある“気配り”をほめると、自尊心が刺激されて相手が話したくなる。
テクニック③:会話の主役は相手

「この人、自分に興味がある」と思ってもらえると、警戒心は一気に下がります。
応用フレーズ:
- 「最近どんな感じですか?」
- 「それ、もっと詳しく聞いてもいいですか?」
→ 自分の話は極力控え、“聞き手モード”で信頼の土台を築きます。
2. 空気を味方に|「散歩」と「雑談」は情報収集の最強ツール
テクニック④:場所変更法

取り調べ室で話をするより、歩きながら雑談する方が口が軽くなるのは科学的にも裏付けられています。
🔎 会話事例:
「ちょっと歩きながら話しませんか?あの話どうなったんですか」
→ 空間が変わると警戒心が下がり、「自分のペース」で話せるようになる。
テクニック⑤:サンドイッチ話法

本題は会話の“間”に挟むと自然に聞こえ、相手も話しやすい。そして、間に挟むことで相手から気づかれにくいことが分かっている。
🔎 会話例:誕生日を聞き出したいとき
A「最近カフェ巡りハマってるんですよね。」
「カフェのコーヒーと合うといえば、ケーキですよね。誕生日ケーキはモンブランがいいなー」
B「私もモンブランがいい!」
A「あら、奇遇!誕生日は7月ですか。」
B「いえ、8月よ。」
A「8月の??」
B 「10日よ」
A「話戻しますけど、この前のカフェでさ…」
話させる仕掛け|相手の“訂正欲”を刺激せよ
テクニック⑥:推論法

ズバリ聞かずに“推測”すると、相手は「それ違うよ」と訂正したくなります。
推論をすることで合っていれば肯定し、間違っていれば訂正する。
🔎 会話例:
「たぶん、部長の推薦で昇進されたんですよね!!」(推論)
→ 相手:「いや、実は社長から直々に声がかかって」
→ → 情報ゲット!
テクニック⑦:間違いを正させる

人は「自分の方が知っている」状況が大好き。相手より知っていることが多いと優位性を感じるようになる。敢えてちょっと外した情報を投げると、訂正したくなる心理が動くようになります。
🔎 会話例:
「A社って5人チームですよね?」
「いや、うちのチームは実は8人なんですよ」→ さりげなく情報を引き出せる。
テクニック⑧:無知なふりをする

あえて知らないふりをすることで、相手は“教えてあげたくなる”。教えたくなるということは。しゃべりたくなるということ。自分が話してしまっていることに気づかない。
🔎 会話例:
「その○○ってどういうことですか?」→ 相手:「簡単に言うとね…」と解説が始まる。
4. 聞くリズムを整える|“聞き方”が全て
テクニック⑨:アクティブリスニング

相手に「ちゃんと聞いてくれている」という安心感を与える方法です。
聞いてくれることが安心感を与えるようになります。
1 最後まで話を聞く | |
2 数秒沈黙を置いて返答する | |
3 相づち・うなずき・表情で興味を示す | |
4 共感の言葉を伝える |
テクニック⑩:言葉のエコー

これは、とてもシンプルです。相手が言った言葉を2〜3語だけオウム返しを行う。
シンプルなのに驚くほど効果的に働きます。
🔎 会話例:
A「最近ちょっと会社がきつくて…」
B「会社がきついんですか?」
A「そうなんですよ、上司が全然話聞かなくて…」 → 会話が自然に深くなる。
【まとめ】
FBI式「情報の引き出し方」は、特別なスキルではありません。
ちょっとした空気の作り方と会話の工夫で、人は自然と口を開きます。
覚えておきたい5つの引き出し術
分野 | テクニック例 |
---|---|
信頼づくり | 好意シグナル・褒め・共感 |
空気演出 | 散歩・雑談・サンドイッチ法 |
引き出し技 | 推論・訂正・無知なふり |
聞き方 | アクティブリスニング・エコー |
相手に合わせる | 外向型=テンションを合わせる、内向型=ペースを守る |
まず、本書でいいなと思うのは、実際に行えるようなテクニックが多いことです。その中でも、好意シグナルやアクティブリスニング、推論法は効果がありそうだなと思いました。相手と話をするときは、眉を上げ、頭を傾け、最上級の笑顔で話を傾聴する。気になることについては、推論をすることで相手の反応を見ていく。あくまでテクニックではありますが、自分と相手のいいコミュニケーションのために役立てていきたいです。
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